断熱リノベーションの工事をする際に、政府や地方自治体から補助金が出ることをご存じですか。
しかし適用を受けるにはさまざまな要件があるため、内容を把握しておくことが大切です。
今回は、宗像市でリノベーション事業を手がけるライフスタイルが断熱リノベーションの補助金を解説します。
□断熱リノベーションについて
近年パリ協定が採択されたことを受け、国際的な環境意識の高まりから、日本でも環境に良い住宅を建設する者には補助金が支給されるようになりました。
断熱リノベーションもその一種で、二酸化炭素抑制によるエネルギー効率の改善、低炭素化を目的としています。
2020年の断熱リノベ補助金制度では、戸建て住宅に限り窓のみの改修でも申請可能となりました。
補助金額は、高性能建材で最大120万円、家庭用貯蓄設備で最大5万円となっています。
SIIが定める要件を満たし、かつ登録製品であること、未使用であることが要件です。
申請対象者は、戸建住宅・集合住宅を所有しているまたは所有予定の個人、管理組合等の代表者です。
上記の一つでも当てはまれば申請可能です。
ですが、集合住宅は一時募集しか行っていない点に注意が必要です。
補助要件は、既存住宅の改修において、SIIに登録された高性能建材(ガラス・窓・断熱材)を導入すること、一定の省エネ効果(15パーセント以上)が見込まれる断熱リフォームであることです。
その他、さまざまな要件があるため、令和2年度のSII公募要領を参考にしてください。
□補助金使用の注意点は
断熱リノベーションの補助金を使うための注意点は2つあります。
第1に、リフォーム着工前に申請が必要な点です。
工事が始まってから申請しようと考えている人もいるでしょう。
ですが、工事開始後や完了後に申請しても受理されないことがほとんどであるため、注意が必要です。
第2に、申請は期間が残っていたとしても早期に打ち切られることがあります。
これは、政府が予算額を設定しているためです。
補助金の多くは予算の上限に達すると打ち切られるため、早めに申請しましょう。
ただし、公募前に応募した場合、助成対処外です。
焦らずに、しっかり計画を立てることが大切です。
□まとめ
今回は、断熱リノベーションの補助金の概要、補助金の使用に際しての注意点を解説しました。
補助金をうまく活用すれば、工事費用はかなり抑えられるはずです。
ただし、募集期間が設定されており、上限次第では早めに打ち切られる可能性もあります。
前もって内容を把握し、少しでも費用を抑えて施工できると良いですね。