住宅を新築する際には、家の土台をつくる基礎工事を行います。
それと同じように、大きさにもよりますがガレージを建てる際にも、基礎工事が必要なケースがあります。
基礎には「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類があることはご存知でしょうか。
今回は、これらの基礎を徹底比較していきます。

□ベタ基礎と布基礎のメリットについて

＊ベタ基礎のメリット

ベタ基礎は、面で重さを支える構造になっています。
具体的には、立ち上がっている部分と床部分を、鉄筋を入れたコンクリートで一体化しています。

面で支えることで、耐震性が高くなるのがメリットです。
住宅の耐震性はしっかり考える方が多いですが、ガレージは見逃されがちです。
しかし、大切な車を守るためにもガレージの耐震性も意識したいものです。

また、床下の地面をすべてコンクリートで覆うため、湿気がガレージまで伝わらないのもメリットでしょう。
ガレージは窓がついていないことが多く、防犯対策のために閉め切りがちです。
湿気がこもりやすい空間のため、ベタ基礎で湿気が伝わりにくいのはありがたいですね。

＊布基礎のメリット

布基礎は、点で重さを支える構造になっています。
具体的には、立ち上がっている部分のみで建物を支える構造になっており、鉄筋もこの立ち上がり部分にのみ入っています。
それ以外の部分は、地面の上に防水シートを敷き、その上にコンクリートを施します。

鉄筋を使う部分が少なく、コンクリートも薄いため、費用を抑えられるのがメリットです。

□ガレージのベタ基礎と布基礎を徹底比較

では、ガレージにはどちらの基礎を採用したほうが良いのでしょうか。

まずは、工程や工期の面から見ていきましょう。
家の新築時に基礎工事をするのか、ガレージだけ別のタイミングで基礎工事をするのかによって工期は変わってきます。
しかし、基礎工事の内容がベタ基礎か布基礎かによっては、工程も工期もほぼ変わりません。

次に、コスト面で比較してみます。
先述したように、布基礎の方が比較的お求めやすい価格になっています。
それは、コンクリートや鉄筋といった材料が少なくて済むからです。
施工自体の費用は、ベタ基礎も布基礎もほとんど変わらなくなってきています。

次に、耐震性の面で比較します。
こちらも先述したように、ベタ基礎の方が耐震性が高くなる傾向にあります。
しかし、布基礎であっても立ち上がり部分の底盤を広くしたり、地盤を強くしたりと、耐震性を高める方法は他にあります。
そのため、布基礎だからとって耐震性をそこまで気にする必要はないでしょう。

最後に、エリアの面から見ていきます。
寒冷地の場合は、布基礎の方が良いとされています。
なぜなら、冬場の極端な気温低下に伴い地面が一定の深さまで凍結してしまい、凍結による膨張で基礎が押し上げられてしまうからです。
宗像市では凍結の心配がないため、気にする必要はありません。

現在は、ベタ基礎の方が一般的になりつつあるようです。
しかし、それぞれにメリットデメリットがあるため、自己判断ではなく建築のプロに相談することをおすすめします。

□まとめ

今回は、宗像市でガレージをご検討中の方に向けて、ベタ基礎と布基礎の違いをご紹介しました。
耐震性に問題がない、安全なガレージをつくるためにも、地盤調査や基礎工事は大切です。
ガレージについて質問等ございましたら、お気軽に当社までご相談ください。