家庭のランニングコストを抑えるために、オール電化を採用されているご家庭には、エコキュートを使用されていると思います。実は、エコキュートは定期的なメンテナンスが必要です。詳しい内容は、メーカーによって少し異なるかもしれませんので、ご家庭のエコキュートの取扱説明書を確認しながら、おこなってください。
①浴槽のフィルター掃除
まず、頻繁にお手入れが必要なのは、浴槽のフィルターになります。これは、入浴やお掃除の際に目につくので、メンテナンスをされているご家庭は多いかと思います。フィルターを取り外し、歯ブラシなどで網目の湯垢を取り除いて、元の状態に戻せば終了です。週に1度ほどおこなうといいでしょう。
②追い焚き配管洗浄
次に、半年に1度くらいはしておきたいのは、追い焚きなどで使用する配管です。追い焚きは、使用しているお風呂の湯専用の管を通り、エコキュートで再度熱を加えて、浴槽に戻ります。追い焚き中は、お湯が巡回しているので汚れはつきにくいですが、停止している間に水が溜まり汚れの原因になりやすいです。そのため、定期的に配管用の洗浄剤を使用した配管掃除が必要になってきます。汚れがひどい時には、半年を待たずして、汚れが浴槽内に浮き上がるケースもあります。手順などは、エコキュートによって異なるので、ご使用のエコキュートの取扱説明書の通りに操作してください。
③タンクの水抜き
最後に、「え?そんなメンテナンスが必要なの?」と認知度低めですが重要な、タンク本体のお手入れです。タンク内の汚れを排出することを目的とした水抜きです。タンク下部に水道水の入口があり、そこから、タンク内に水が入ってきます。そして、その水道水に含まれる目に見えないような不純物が、水抜きをすることで、取り除くことができます。1年間に2回ほどを目途におこなうことをおススメします。ただし、冬に行うと、光熱費がもったいないので、私だったら、暖かくなった春や秋なのに暑いねぇという日で行います!スイッチやレバーなどを動かして、数分待って、元に戻せば完了です。スイッチのふたのネジがサビていると力いるかもしれませんが、力は基本的に必要はありません!ちょっと待つ間が暇ですが…。水抜き後は、タンク内の空気が多くなっているので、お水やお湯を出すときに、最初ゴボゴボと音を立てて噴き出してくるかもしれませんが、しばらくすると治まるはずなので、安心してください。ちなみに、タンクの内部は清掃できない構造になっていますので、どうしても汚れが改善されないときは、ご使用のエコキュートのメーカーさんなどに問合せてみてください。
エコキュートの寿命は、設置条件によって変わりますが、10~15年と言われています。10年以上となると、他の電化製品と同様に、メーカーの部品製造が終了していることもあり、万が一の故障の際も、修理ができないこともあるので、注意が必要です。工事費用もですが、まだコロナ以前のように手に入りにくい商品となっています。メンテナンスをしっかり行い、できるだけ長く、大切にご使用ください。そして、取替のご相談はお早めにされるのがおススメです。
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